寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

大人の対応

ここしばらくメディアを賑わしてきた尖閣問題。

明らかに風が変わった。

潮目が変わったというか、中国のトーンダウンが顕著である。

そのきっかけは何か?

恐らく・・・であるが、

28日の毎日新聞に出た元北京支局長の辻康吾氏の論文かもしれない。

なぜなら、1953年1月8日発行の人民日報を引用し、

柔らかく昨今の中国を論じているのだ。

寅パパ世代でも存じ上げる有名な御方である。

あの頃は多くの面白い中国ジャーナリストがいた。

他にも田畑光永氏、加藤千洋氏、横堀克己氏などなど。

いろいろな角度からの論評が、

それなりに勉強(一部)になったことを思い出す。

日本は各地の地方議会で抗議案を議決したり、

或いは友好運動をキャンセルしたり、

国会のセンセイ方も地方自治体の首長も

突然好き勝手なことをお話になっている。

だが、ここは大人な対応をすることが肝要である。

別に妥協する必要はない。

自国の方向性を貫く姿勢だけは必ず残し、

これ以上中国を刺激してはいけないということだ。

いずれ中国は衰退する。

90%以上の確率で衰退に転じると寅パパは観ている。

過去長きに亘り過度にコントロールされた人口抑制策。

結果、バランスが大きく崩れた人口ピラミッド

まるで上海EXPOの中国館である。

実に大笑いな話なのだ。

安価な労働力など期待できるわけもなく、

マーケットとしての魅力も失われ、

同時に高齢化社会の中で社会保障もままならなくなり、

やがて国は大きく後退する。

無論、軍事力など、動かす人間(兵隊)がいなくなるのだから、

何をか況やである。

自ずと外資は手を引かざるを得なくなる。

大きなことを言っていられるのは今のうちと考えればよい。

だからこそ、

これ以上、事を荒立てる必要はないのだ。

その上で、お願いだから肝に銘じてほしい。

対中国戦略は「生かさぬよう殺さぬよう」であるということを。

寅パパ