金曜日の夜に懐かしい友人に会った。下町の蕎麦屋でゆっくり酒を酌み交わし、しかも狭い我が家に泊まってくれて、それこそお互いに積もる話をたっぷりとできた。ありがたいことであった。
彼は会社に入ってから知り合ったのだが、なぜか妙に気が合った。なのに、お父上が病気で倒れられたために会社を辞めて実家に戻り、急遽家業を継いでいたのである。緊急登板して後、彼は一生懸命頑張ってきた。ただひたすらに黙々と・・・。
しかしながら、此度、突然会社を閉じなければならなくなり、現在はその手続き中という。真面目な彼のことである。従業員や債権者、これまでご贔屓にしてくださった取引先への配慮に余念がない。大したものである。その最中での再会である。「すっかり痩せて、落ち込んでいるのかなぁ・・・」と思いきや、やはりそこは彼のこと。そんなヤワな人間ではない。私よりも元気で、しかも恰幅も良い。
これから第二の人生が始まる。お子さんも3人(ご令嬢1、ご子息2)いる。お父さんは頑張らなければならないのである。会社を閉めるという事態に直面しても、常に前向きな彼のことだから、必ずや順調に進むものと信じている。
勿論、寅パパができることは何でも協力しようと思っている。その位しか寅パパにはできない。
人生とは浮いたり沈んだり。泣いたり笑ったりである。そんな時、最も重要なものは、結局のところ人間関係なのかもしれない。
労働組合でいろいろな経験を積んだ寅パパの偽らざる本音である。
寅パパ