寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

福島

我が故郷の福島県

いろいろな状況を勘案すると、予想以上に深刻である。

宮城、岩手、茨城と共に、

地震津波の大きな被害を受けた。

だが福島には「原発」と「風評被害」が追い打ちをかけている。

原発問題に端を発した人口の流出が始まり、

我先に・・・と考え、他県に流れ込む人間まで出た。

これには賛否両論あると思う。

行政機能の復旧に時間を要する可能性もあり、

緊急避難的に自治体・住民ごと動いた町まである。

ローリー車の運転手は、

原発の避難対象地域に入ることを拒み、

いわき地方でクルマを置き去りにして逃げる輩もいたという。

だから浜通り地区のエネルギー事情が遅々として改善しない。

さらには一部で風評被害が出始め、

農産物の返品・不買も始まっている。

そういった流れは、

今後、他品種の農作物、海産物に影響を及ぼす可能性が高い。

原発の電気はすべて首都圏に送られ、

地元の電気に供されたことなど無かった。

大きな反対運動はその都度あったが、

国のためと原発を受け入れた苦渋の歴史がある。

この原発問題を確実に且つ安全を担保する形で、

可及的速やかに終息させることこそが、

国・東電に与えられた責務である。

また、国民は冷静に情報を受け止め、

過敏な反応をせず、落ち着いて判断し行動する必要がある。

福島県民は必死に我慢している。

雨も恐れずに遠くまで買い物へ行き、

幾ばくかの放射性物質が含まれていても、

その水で米を炊き、お風呂にも入っている。

味噌汁だって飲んでいるのだ。

もう少し福島の四重苦を理解して欲しい。

寅パパ