我が故郷の福島県。
いろいろな状況を勘案すると、予想以上に深刻である。
宮城、岩手、茨城と共に、
原発問題に端を発した人口の流出が始まり、
我先に・・・と考え、他県に流れ込む人間まで出た。
これには賛否両論あると思う。
行政機能の復旧に時間を要する可能性もあり、
緊急避難的に自治体・住民ごと動いた町まである。
ローリー車の運転手は、
原発の避難対象地域に入ることを拒み、
いわき地方でクルマを置き去りにして逃げる輩もいたという。
だから浜通り地区のエネルギー事情が遅々として改善しない。
さらには一部で風評被害が出始め、
農産物の返品・不買も始まっている。
そういった流れは、
今後、他品種の農作物、海産物に影響を及ぼす可能性が高い。
原発の電気はすべて首都圏に送られ、
地元の電気に供されたことなど無かった。
大きな反対運動はその都度あったが、
国のためと原発を受け入れた苦渋の歴史がある。
この原発問題を確実に且つ安全を担保する形で、
可及的速やかに終息させることこそが、
国・東電に与えられた責務である。
また、国民は冷静に情報を受け止め、
過敏な反応をせず、落ち着いて判断し行動する必要がある。
福島県民は必死に我慢している。
雨も恐れずに遠くまで買い物へ行き、
幾ばくかの放射性物質が含まれていても、
その水で米を炊き、お風呂にも入っている。
味噌汁だって飲んでいるのだ。
もう少し福島の四重苦を理解して欲しい。
寅パパ