寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

消去法

舞鶴でおきた少女殺害事件の容疑者が28日に京都地検から起訴された。罪状は「殺人」と「強制猥褻」。

この事件、僅かに映った防犯カメラの映像を中心に、近いエリアに住む同じ容疑の前科者を中心にした足取り捜査が続けられ、なぜか今回の被告を見つけ出した。

当初、被疑者は窃盗の罪で身柄を確保される。それは2008年11月15日。「あらら、別件じゃないの」と多くの人間が感じるのをよそに、本人が否認し続ける状況下にありながら、検察はそのまま起訴。

さらにここからが凄い。

警察は、なぜか殺人と強制猥褻の嫌疑で家宅捜査を目論む。弁護人が準抗告・特別抗告する異例の展開をみせた。それなのに、結局はガサイレ。

しかもこのガサイレ。6日間にも及んだ。異例中の異例だと言わざるを得ない。

その上、舞鶴の事案が有名になって以降、容疑者に対する窃盗容疑の判決が言い渡され、なぜか無抵抗(控訴せず)でそのまま刑が確定している。一方で、殺人及び強制猥褻には徹底的に争う姿勢を見せている。この違いは何でしょう?

先日の和歌山毒入りカレー事件を思い出して欲しい。

あの事件も自白は無く、動機も明らかにならない状況で、検察は細かな状況証拠を積み上げ、消去法で追い詰める手法だった。

だが、和歌山には「ヒ素」という物質が存在したが、敦賀にはそのようなものは無い。

なのに、地検はなぜ起訴に踏み切ったのか?

どうやって公判を維持するつもりなのか?

5月21日から始まる裁判員制度に鑑みるなら、今回の起訴は裁判員制度に委ねることを避けるギリギリのタイミングだったと言えます。

恐らくは、裁判員が入れば、有罪に持ち込むことは極めて困難であろうと感じざるを得ません。

寅パパ一番の注目です。

寅パパ