寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

ウルムチ

寅パパは元気に出張を続けています。

そんな中、新疆ウイグル自治区で暴動が発生し、多くの死傷者が出て、当局に身柄を拘束されている人達も多数出ています。

ウルムチという街は、漢民族が住む地区とウイグル族が住む地区が明確に分けられており、それだけでも異様な雰囲気が存在します。ウイグルの人々は顔つきも瞳の色も違い、漢民族にとっては完全に「外人」扱いなのです。

大都市では、街角で自転車の荷台に積んだ長方形の木炭が入った鉄の箱の上で、器用にシシカバブ(羊肉の串焼き)を売る人をよく見かけますが、そのほとんどはウイグル人です。つまり、出稼ぎに来ても、まともな仕事にありつけないのも彼らなのです。

今回の暴動は、異例の早さで国内の報道機関も確認し、そして海外メディアにも情報を供給しています。積極的に公開している姿勢も顕著です。

なぜでしょうか。

それは、今回の事件は所詮西の果ての遠い所の出来事であり、政府は完璧に抑えることができるという自信を示しているのです。政府にとっては、丁度イイ予行演習なのかもしれません。

今年は建国60周年。

10月の国慶節まで、まだまだ気が抜けない状況は続きます。

寅パパ