寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

有権者の成熟度

国交相八ッ場ダムを視察して以降、

町役場には抗議のメールが相次いでいるという。

嘆かわしい限りだ。

今回の総選挙では民意により政権交代が実現したのだが、

ダム建設中止を巡って大きく目立つのは、

無理もないが「有権者の成熟度の低さ」である。

自民党政治に慣れきってしまった日本では、

有権者もメディアも成熟度がまだまだ低いのが現実だ。

政権が変わったからと言って、その民意を盾に、

少数意見を無視して良いということにはならない。

一方の現地も、従来の政権が推進してきたからと言って、

それを盾に頑なに建設継続を主張することも無理がある。

政権公約にダム建設中止を含めて政権奪取した民主党

公約を推進することが当然の事なのは百も承知だけど、

ダムにしろ、天下りにしろ、補助金問題にしろ、

これまで以上に丁寧な説明をし続けるしかない。

暴走列車の進行方向を変えるには、

それなりのベクトルが働く。

根気よく説明を続け、誰もが納得のいく合理性を説く。

この姿勢が肝要なのである。

今後4年間で、有権者もメディアも成熟すること、

このことこそが日本の成長に繋がると信じる。

寅パパ