寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

中国投資のしっぺ返し?

最近中国語を使わなくなった。

いろいろな条件が重なってそうなったわけだが、今週、中国のお客様をアテンドして感じたのは、それでもなお中国語を忘れていない自分が恐ろしいってことざんす。中国とはかれこれ20数年の付き合いであるからにして、忘れないのも無理は無いか・・・。

このところ、多くの情報や多方面の有識者接触する機会がある。そんな日本において、「別に中国語で食っていく必要も無いか・・・」などと思ったりもしている。なぜなら現地にはすでに日本語を上手に話す方々が大勢いらっしゃるし、人件費やもろもろの固定費が今後確実に高騰していく状況なら、コスト高の日本人を駐在させる愚策は排除して、自ずと現地化させるか、或いは他国にシフトすることがセオリーになるからだ。

反面、そうは言っても日本に居る以上、多方面からいろいろ意見を求められる。「相談役」程度で済むだろうが、最新の適切な答えを出せるかと言ったら、中国に駐在している現役の駐在員の意見を尊重する方が、余程賢い筈である。それくらい自覚しているから、こちらも意見を述べる気力なんぞ失せてしまっているわけである。

じゃぁどうする?・・・ってことだが、しばらくの間(10年くらい?)中国との直接的付き合いを避け、客観的にしばらく観てみるのも良いかと思う次第。

そこで気になるのは中国の改革開放長期戦略。

一時期から多くの日本企業が中国に対して馬鹿のひとつ覚えのように投資した。当時学生だった寅パパは、その危険性を卒論に書こうとしたら、題材ごと却下された(他にも、一人っ子政策下に生まれた自己中心的人間が齎す負の影響・・・って題材もね)。

合弁とは上手く表現したものだが、圧倒的多数の合弁事業は、中方の出資が「土地」だけというお粗末なもの。尚且つ、上屋と技術は日本が供与しているというありがたい話。合弁相手が美味しいところを持っていき、その後、見事にコンペティターに変身する。そのような構図が中国全土に地雷のようにバラ撒かれているのである。

ならば次はどこか。

ベトナム

インド?

真っ先に「日本」であろうと思う。まずは先祖帰りするべきである。それができないなら、寅パパ的には、タイじゃないかと思う。

戦いを好まず、温厚で、稀に見る勤勉なあの国民性は、中国以上である。

でもね、最大のリスクといえる国王の行く末を話すと「不敬罪」で捕まるので、なかなか難しいんですけどね。

独断と偏見をお許しくだされ。

寅パパ