寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

妥当な判決

久しぶりにこのジャンル。毎日いろいろな判決が出ているので、すべてにコメントできないけど、ほとんどの判決には常に眼を通している寅パパです。 今日は男児ベンチ転落死」について。 今年の7月27日の当ブログで、1歳7ヶ月の男の子がベンチから転げ落ちて、植え込みの枯れ枝が頭に刺さって亡くなったことによる、世間知らずの母親の市を相手取った損賠請求訴訟の判決に関するコメントを書いた(参照されたし)。 市は当然控訴したわけだが、その控訴審判決が一昨日東京高裁で出された。 判決は、寅パパの予想どおり、「母親が男児に付き添っていれば、負傷する危険性は無かった」と述べ、市に約1190万円の支払いを命じた1審・千葉地裁判決を取り消し、原告側逆転敗訴であった。至極妥当な大岡裁き。寅パパは心からホッとした。 「訴えてみようかなぁ・・・」というこの親の浅はかな考えは、法の番人が冷静に判断すれば、上述の結果によって打ち砕かれるのは明々白々である。 無論、寅パパも全うな人間である。大切なご子息が亡くなったことに対しては深い哀悼の意を禁じ得ないところだ。だが、親(或いは大人)という人格に対しては、自己中心的な考えで闇雲に「行政の管理責任」を訴える前に、「大切なわが子を守るという保護責任」をもう一度考え直していただきたいものである。 こういう親は、往々にして他の子供に対しても同様の対応をしがちである。そんな親や大人が溢れたら、子供は生きていけるかい?そんな子供たちを助けるのは、もしかしたら第三者かもしれない。「子供は社会の宝である」ことを根本から考え直し、子供の有無に関わらず、大人には子供に対する「保護責任」があるというメッセージを強く発したい。 原告が上告することは99%無かろうと推察する。上告するなら弁護人の顔も見たいものである。万一上告するなら、法曹会館で記者会見をして、合理的な理由を述べて欲しいものである。 寅パパ