寅パパには会いたかった友人が居た。
その友人は寅パパと同い年。今から２０年前に、北京に留学する直前に中国大使館で初めて出会い、その後、右も左も分らぬ北京で四六時中一緒に過ごした最初の戦友である。寮では違う部屋だったが、いつしか僕の部屋に移動してきて、奇妙な男３人共同生活をしてたっけ。
最近歳をとったせいか、昔のことを思い出す。そういう時にはいつも「彼は何処で、何をしているかなぁ？」と気にかかっていた。でもその消息を知りえる術は無いように思えた。
そこで寅パパは昔の彼の趣味や行動を思い出し、ありとあらゆるキーワードを駆使して途方も無い検索を繰り返し、絞り込み検索バシバシ進めた。すると、な・・・なんと、彼のイニシャルが表示されている（と思しき）BBSまで見つけることができたではないの。
この時点では、まだ本人かどうか判らない。だからそのBBS上で本人の氏名を明かして尋ねるわけにもいかない。ところが幸いなことに、イニシャル名にはリンクがあり、一つのメルアドが表示された。
しめた！
早速、携帯電話からメールしてみることに。
返信を待つこと数時間。
ドキドキしてメールを開いてみると、見事にビンゴ！探していた彼本人でした。
いやぁ、ネットの世界も広いようで狭いんだなぁ。
メルアドも交換したし、携帯の番号も交換したからもう安心。
近いうちに会って、昔の思い出話をしようということになった。
よかったよかった。
寅パパ
