寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

20年前の今頃

昨日(17日)の投稿にコメントくださった「紹興さん」、ネットで探し出した「K.S.G君」との電話。否応なしに、寅パパの脳裏には沸々と20年前の思い出が蘇ってくる。 信じられないような話がいくつもあるのだが、今夜はそのうちの幾つかを・・・。 �@Tシャツ真っ二つ焼け落ち事件学生寮には、日本人留学生以外に北朝鮮と中東各国の方が暮らしていた。「コ」の字型の寮は3階建て。各フロアには洗い場が2箇所ずつ設置されていた。 ある夏の日のことである。中東の留学生の面々が声高に文句を言っている。なんでも、「洗い場に干していたTシャツが真っ二つに焼け落ちていた。日本人が焼き切ったに違いない」と物凄い剣幕で怒っているのである。 寮内は他民族の共同生活。冷静な話し合いで解決しなけれ大変なことになる。代表者を集め、冷静に現場検証と相成った。 現場の状況はこうである。 多少裕福な日本人留学生は、それでも共同で洗濯機を購入し、洗い場に設置していた。洗濯機のアースは洗い場の床に落として使っていた。一方、その他の国々の留学生は洗い場で手洗いをしていて、洗濯物は洗い場の対角線上2ヶ所に剥き出しになっている鉄管に針金を渡して、そこに脱水も完璧ではないTシャツを干していたのだ。 Tシャツが焼け落ちた当日は、洗濯機が数台動いていたとの目撃証言も得られた。そして実証を始める。実験用のTシャツを吊り下げ、数台の洗濯機を回してみる。皆が息を呑んで状況を見守る。 するとどうだろう、対角線上に渡した針金が見る見るうちに赤く熱せられていくではないの。つまり針金が「抵抗」になっていたのだ。こんなことは日本じゃ有り得ないだろうなぁ。 現場検証の結果、中東の留学生の怒りは収まり、逆に妙に親密な関係になったのは言うまでも無い。勿論、寮内の鉄管という鉄管がビリビリと通電していたのは日常茶飯事のことである。 �Aトイレのビール瓶 トイレにはビール瓶があって水が入っていた。その存在理由が当初は全く理解できなかった。一部の者は「ほうほう、便利な灰皿ですな!」とばかりにタバコの吸殻を入れていた。ここでまた中東の留学生が強く抗議してきたのである。その理由は簡単。「用を足した後に洗うためのお水だから吸殻を入れるな!」というのである。今では当然のように理解していることも、あの当時は全く理解できていなかったのである。 この類の話はいくらでもある。 評判が良いようなら、定期的に書いていこうと思う。 寅パパ