寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

春節

今日は春節。旧暦の正月です。

「新年快楽」

「新年愉快」

「恭賀發財」

「恭賀快楽」

いろいろお祝いの言葉はあります。

さて、春節の歴史について。

発端は辛亥革命以降だと言われています。知ってました?

一説ですから参考まで。

もともとは二十四節気の「立春」を示すものではなかったようです。

1912年1月1日、元旦。南京に臨時の中国政府が成立し、孫中山孫文)が臨時大総統に就任しました。その際に「旧暦を廃止し、太陽暦を採用する」と宣布したのですが、多くの民はその後も旧暦で生活を続けていました。

その年の2月18日。その日が旧暦の新年。多くの民は今まで通りその日を祝い、他の節目も旧暦に合わせ続けました。そうした実情を受けて、袁世凱は「旧暦の正月を、春節とする」と定めたのです。

春節では餃子を包んで食べる風習がありました。家族親戚などが集まり、大晦日に餃子を包みながらゆく年くる年の話をする。この風習は特に東北・西北部には色濃く残っています。寅パパも中国のお友達の家で随分御馳走になったことを思い出しました。非常に懐かしく、良き思い出です。

そこで昨今のギョーザ問題。

来日した政府高官も涙ながらにコメントしていましたが、涙の理由は何か?

その気持ちは寅パパにも十分理解できます。昨今の事件が、自国の伝統にも影響を及ぼしかねない問題であればこその「涙」でしょう。可哀想で見ていられませんでした。

あくまで例として挙げますが、もしも年越しそばの「そば粉」に毒素が混じっていて、そのそば粉を他国が使用していたら、我が国の国民はどう対応するでしょう。それと一緒だと思います。

そんな中、中国政府は春節前日にあえて報道にゴーサインを出しました。それほど詳しくはありませんが、それでも情報を国民に公式に流しました。それは中国という国の「メンツ」以外の何物でもありません。恐らくは一定の確証を得ているからこそ、報道を許したんだと言えます。勿論、国内への影響も考慮してのことです。なにせ春節ですから・・・。

だから寅パパは先日コメントしたんです。今回の調査の対象としてクローズアップされている天洋食品が「加工輸出専門だった」ことを・・・・。

中国にはいろいろなタイプの企業があるのです。

ご理解いただけましたでしょうか?

寅パパ