寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

四川大地震〜その壱

四川省を中心に大地震が発生して、多くの方が亡くなり、未発見の生存者や行方不明者の捜索が全世界の注目の的になっている。一方、辛うじて助かった方々も生きるために必死だ。 亡くなった方のご冥福を祈ることは当然だが、未発見の生存者及び行方不明者が一刻も早く倒壊した建物の下から助け出されることを強く希望している。 多くのメディアの報道を見てきたが、中国と長く付き合ってきた寅パパにはいろいろな思いが交錯する。今日はその一部を書き記したい。 【中国とミャンマーの災害に違いはあるのか?】 信じられない災害が発生したことに変わりはない両国。それが今では、日本国内におけるメディアへの露出度を考えると、ミャンマーが軽く扱われている。 ミャンマーは軍事政権。中国は共産党独裁政権。 前者との国家交流は少ない。後者とは深いつながり。 でも人の命に重いも軽いも一切ない。義捐金の「均等配分」を日本のメディアはしつこく口にしているが、もっと均等に報道してほしい。 【大声で泣くこと】 日本ではあまりお目にかからないが、外国では人目を憚らず大声を出して「泣く」というシーンが多い。これは特にナショナリズムの強い国家国民に多く見られる。しかも「泣く」だけに止まらず、当ブログのタイトルにもあるように「喜怒哀楽」すべてにおいて出現する。感情を素直に表すことは、人間として自然なことだと感じる。 しかしながら、中国の人はそこに「メンツ」や「自己中心的性格」が影響し、時として過剰なまでの表現になってしまう場合が多い。勿論、中国国内の報道機関は、唐山大地震の時の周恩来総理を参考に、温家宝総理の持ち上げを画策して、国家をまとめるのに躍起になっている妙なbiasが掛っているので、過剰なまでの悲痛な叫びが映し出されてしまう。 日本のメディアにお願いしたいのは、もっと独自の画像で現地を映し出して欲しいということだ。画像が鮮明でなくても構わない。CCTVやその他の中国メディアが配信する画像は極力使用せず、もっと一般市民の生の声を拾って欲しい。 【教育とモラルと伝統】 被災地の状況が映し出されるが、大変な状況であるという点を十分考慮しても、中国語のコメントを多く聞いてみると、実に自分勝手な言動が多い。また、人権が重視されてこなかった国家であるからにして、医者も「にやけ顔」でコメントする始末である。大きく開いた格差も手伝い、半ば自暴自棄になっている人間も多い。 一方で、「大鍋飯」の伝統が過去に存在した中国であるが故に「国家から貰えるのは当然のこと」と考える思想はまだ存在し、今回のような田舎では尚のことである。その証拠に、昼食後の昼寝に関する習慣を話した人間も居たわけで、そんなところに普通に運搬すれば、救援物資の奪い合いも容易に考えられる結果である。 しかもこの地域は人口が多い。だから収拾が付かなくなる可能性が高い。だからこういった地域は援助の方法も別次元で考える必要がある。 まだまだ書きたいけど、今日はこの辺で。 寅パパ