寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

四川大地震〜その弐

四川大地震に関連して2回目の多事争論です。 残念ながら確実に増えていく死亡者数、そして、まだまだたくさんの方が発見されていない状況を寅パパはとても悲しんでいる。深く哀悼の意を表したい。 JDR〜国際緊急援助隊 この制度はJICA(国際協力機構)の管轄になる。これはあまり知られていない。実は、寅パパは昔ここで5年ほどお仕事をしていた。中国が初めて外国からの人的支援受け入れを決め、第一号として日本の援助隊を受け入れた。その援助隊に、寅パパがお世話になった北京時代のFさんが副団長として参加し、現場に赴いている。大変な状況だが、二次災害に気を付けて精一杯頑張ってほしいと願っている。 一人っ子政策 地震報道で流れる現地の状況を見ていて特に感じることは、長く厳しく継続されている「一人っ子政策」の影響がそこかしこに出ていることだ。 例えば、親があれだけ号泣するシーンが多いのは、手塩にかけて育てた我が子が亡くなっている或いは行方不明だからだ。学校の被害がクローズアップされているのも、そのお子さん達が中にいるからである。勝手な物言いが多いのも、一人っ子政策が故に、自己中心的な考えに走る人が多くなってしまっているからである。救助に向かっているスタッフも一人っ子である。寅パパの心の中には複雑な感覚が交錯する。 【学校施設】本の学校の多くは、地域の緊急避難先に指定されている場合が多い。しかしながら中国にはそういったシステムが全く機能していない。胡主席も評価する日中青年交流(これもJICAの管轄)も良いけれど、将来の日中友好の担い手を育てる現場への協力をもっと強化すべきである。 一日も早い復旧を心から願っている。 寅パパ