冼東妹。
中国で知らない人はほとんどいない。寅パパも応援していた。
32歳になるこの選手。この人に影響を与えたのは、日本の海外青年協力隊の地道な活動かもしれない。
今から20数年前。中国では柔道など訳の解らぬスポーツでしかなかった。「白衣に黒帯?」中国の人民にはその程度しか理解が無かった。
そんな国に柔道を普及させようと地道に頑張ったのは、援助の世界で最前線を担う海外青年協力隊(JOCV)である。同じアジアの人々に柔道を楽しんで欲しい。ただそれだけの純粋な理由であった。インフラが整備されていないから、畳をわざわざ日本から輸入して、協力隊の努力は並々ならぬものがあった。日本料理屋にも畳なんぞ無かった時代である。
それがどうだろう。今ではこうして金メダルを争う強い国になった。畳も自前調達している。
なんと嬉しいことだろう・・・。
実に感慨深いものがある。
こんな裏話があることも、皆さんに知って欲しい。
寅パパ