寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

黒いダイヤ

寅パパは「回転寿司」とか「立ち食い寿司」の類にはほとんど行かない。だから、その手のお店の相場もあまり詳しくない。場所によっては「マグロの解体ショー」なるものも実施されていたり、大トロを客にオークションで提供する店もあるらしい。

なんだかなぁ・・・???

これが寅パパの実感である。興醒めだから行かないのである。

かたや、今日のニュースで大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)の英断が伝えられた。段階的ではあるが、漁獲量を大幅に減らす決定がなされたという。これは大いに賛成だ。なぜなら資源を枯渇させてまで、食べる必要は無いと考えるからである。

クロアチア・スペイン・メキシコなど、多くの国々が日本に輸出している。その多くが、大西洋産だというから恐ろしい。全然関係ないけど、あれだけ輸入しておきながら、日本は委員会提出案に賛成していたというが、どの面を引っ提げて政府代表は出席していたんだろうか・・・。

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クロマグロは、マグロの中でも高級品として認知され「黒ダイヤ」と呼ばれるほどだった。それが「価格高騰」を理由に乱獲が始まり、現在の市場状況が出来上がっている。

食卓に影響が出ても、中長期的視野に立てば漁獲量削減も良いであろう。価格が上がって食べられない人が出てしまうなら、是非とも我慢していただきたい。「困ってしまいますねぇ」などという反応はお門違いも甚だしいと言わざるを得ない。それが年金生活者であろうが、家計の厳しい家庭であろうが、一律に我慢すべきである。それと「利益還元」だとか「価格破壊」だとか、実に怪しい文句を並べた回転寿司チェーンも淘汰されて構わないのである。腕に自信のある板前なら何の心配もあるまい。

寅パパが言いたいのは、元々は「なかなか食べられない価値ある食材」だったのだから、元に戻る絶好のチャンスなのである。

先日「リセット」と題して記事をUpしたが、歴史的にも規模的にも類を見ない金融恐慌が世界を覆い尽くし、地球温暖化も急速に憂慮される昨今であれば、資源問題も含め、もう一度冷静に見つめ直し、元に戻せるなら「戻す」べきである。特に生活の1シーン1シーンを見つめ直すことが肝要である。

寒くなったら先ずは重ね着する。そう、今こそ「リセット」である。

寅パパ