寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

GDP8.9%

今日は、速報値であるが中国の7−9月期のGDP実質成長率が発表になった。

8.9%

多くの海外メディアはこぞって「回復基調」だとか、

「底を打った」などとお目出度い言葉を並べる。

でも100%信じているわけではなく、

どう見極めたらよいか迷っている。

寅パパ的には「ふーん」という感じ。

速報値の出るスピードは評価しますね。

さて、寅パパの勝手な理論ね。

確かに農村への家電普及に対する補助などは、

小規模ながら確実に効果を生んでいるし、

鉱工業生産(付加価値)は1−3月期を底に回復している。

製造業購買者指数(PMI)も3月以降連続6カ月50以上だ。

でも固定資産投資の伸びは異常である。

その上、物価動向は依然としてマイナス基調。

輸出も対前年割れが続いています。

個人消費が伸びていると言っても、

高い買い物をどんどんさせているだけで、

通常の生活下における数値とは異なる性質です。

今の諸数値を総合的に判断すると、

7月の新卒が労働市場に流れ込むタイミングで、

如何に景気全体を押し上げようとしたかという

中国政府の苦心の表れだと言えますね。

8%成長を保持しなければ1000万人の新規雇用を守れず、

社会不安を増長する結果を招くのは明らかだからです。

こういう小手先の経済運営は必ずしっぺ返しを食らいます。

あまり良い表現だとは思わないけれど、

本当に回復基調で、内需に力があるのなら、

ウィンドウズ7のパチモンももう少し高値で流れるはず。

来年には世界第二位の経済大国になるみたいです。

自国のメンツだけでおかしな経済運営を進め、

世界のルールに合致しない製造・流通を放置する中国。

第二位の経済大国になっても、

その発言内容にどうして信頼性が伴うだろうか。

景気対策は勿論重要だが、

「健全な経済発展」が一番必要なんだろうと思う。

それができないことで失業者が増え、

例え餓死者が出たとしても、

それはその国が本来有した命運だと言えます。

大変申し訳ないが、今の世の中、

14億とも15億とも見られる国民が、

過去の日本のように「総中流」になることなど、

到底あり得ない話なのである。

もしそれが実現するなら、必ず第三国に影響が波及します。

だからこそ、何度も言うように、

「生かさぬよう殺さぬよう」

これが重要なのです。

寅パパ