実家に戻って2日目。
瓦の移動、門柱の保管、室内の整理を手伝い、
明日には東京へ戻る。
被災した後の生活は、やはり相応の不自由がある。
笑いやホッとできる環境は、最低限必要だ。
一方で寅ちゃん。
最初は電車の音や聞き慣れない電話の音に敏感に反応していたが、
すでに自分の家にいるような立ち居振る舞い。
さらに、和風の家の生活は目線が同じ高さだからか、
かなり安心しているようだ。
さらにもう一つ。
四月から寅パパの組合の仕事も忙しいわけだし、
寅ちゃん一人で留守番させている時間も長くなるから、
実に可哀想なシーズンになるわけである。
そういうことなら、どうしましょ?
話し合いの結果、セラピードッグの意味も含め、
暫く福島に預けていこうということになった。
実家もペットを亡くして久しいから、
寅ちゃんが活躍できるに違いない。来客者にも大人気だろう。
明日、寅パパが帰る時に寅ちゃんは
『俺を置いて、どこに行くんだ?』・・・と吠えるだろうか?
多分、吠えないのだろうなぁ。
⇒結局吠えなかった・・・
寅パパ