寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

短絡的

尖閣問題が再び持ち上がった。

容易に予見し得る問題であり、何も驚かない。

しかしながら、

日本の政治家や関係者の思考回路が余りにも短絡的過ぎる。

幾つかあえて言及しておく。

【どこぞの知事】

「日本は法治国家じゃない」

あなたのこの発言は正確ではない。

法治国家だからこそ「超法規的措置」が存在するのだ。

器物損壊、公務執行妨害

知ったかぶりして単純に刑法だけ論ずれば、

青い嵐の如き知事のお話は「ご尤も」となる。

だが、「強制送還」だけを捉えて「法治国家ではない」と言うのは、

甚だ短絡的であると言わざるを得ない。

もう一つ言うと、今秋から5年間は最低限執政する

習近平時期指導部との関係を考慮するならば、

ここは「超法規的措置」が最も効果的な大局的判断である。

そうでなければ、特別に手配されたあの天皇陛下との謁見が、

すべて水の泡になってしまうのだ。

都知事さん、

その事実に対してどのように責任を取るんだい?

是非ご高説を拝聴したいものだ。

【弱腰とは?】

弱腰外交と言う方々が多いようだが、

何を「強気」に定義付けして「弱腰」と言っているのか。

燃え上がれば「強気」なのか??

国際政治専攻の寅パパ的には、

感情的になる人に「外交」を語る資格は無いと言いたい。

今回の強制送還が「弱腰」と見えるのは、

容疑者を拘束しておきながら「起訴」しなかったことだろうが、

「あんたのところの愚かなデモンストレーションは・・」

という「相手にしない」冷静な態度こそが一番効果的なのである。

起訴しろ!というのは、強硬派の「自己満足」である。

国際司法裁判所

今回は、久しぶりに外務省がしっかり働いている。

褒めてあげたい。

竹島の問題を共同提訴することは、

将来的に「尖閣諸島」を提訴することの予行演習なのである。

単独提訴ならば、

韓国は提訴に同意しない合理的理由を示す必要がある。

「それでもやりますか??」という、

成熟した外交を見せつける一番の方策である。

「理詰め」でいくことこそが、

あの種の「イデオロギー国家」には効果的なのである。

今回は天皇陛下に関する極めて不敬な発言も伴っており、

徹底的に日本国としての正当な考えを示すべきだ。

ふぅ。

久しぶりに真面目に書いたら疲れた。

寅パパ