寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

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正宗蘭州牛肉拉面

中国でラーメンと言えば「牛肉拉面」。 其処彼処でみかける。 これは蘭州が本場の手打ち麺なので、 別名「蘭州拉面」と呼ぶ場合もある。 注意すべきは看板。 「正宗蘭州牛肉拉面」とあるのが正統派である。 【この粗末な店が芸術を生む】 読んで字の如く「拉面」であるからして、 粉からじっくり手で捏ねて、伸ばして捻って、台で打ち、 1本を2本、4本、8本…と指先で伸ばして織り成す、 言わば食の芸術品である。 大体は256(ニゴロ)までいく。 麻雀ならニンロクである。 程よい塩気のクリアスープに長い真っ直ぐの麺。 煮込んだ牛肉と葱、そしてレタスが2〜3枚。 最後に香菜(コリアンダー)をパラパラと…。 これが基本形である。 ということは過去に掲載した麺は手打ちでは無いし、 具もいろいろなタイプがあるわけだから、 普通の「麺」の範疇である。 最近の上海では牛肉拉面に異変が起きている。 「正宗蘭州」と看板には無いし、 それでも一応は手打ちだし、 目くじらを立てる必要も無いのかもしれないが、 私としては許せないのである。 なぜなら妙な香辛料をに入れた、 変な牛肉拉面が流行っているからだ。 スープは黄色く、少々脂っこい感じのものなのだ。 ターメリックかな?と思いきや、違う物のようだ。 そして最近その犯人を見付けた。 悲しいかな、単なるカレー粉だった。 【特定された犯人】 多様化する食文化の中で、 いろいろ変化するのは仕方の無いことだと思うが、 これから牛肉拉面を食べる人は気をつけて欲しい。 黄色いスープの牛肉拉面は「新派」である。 「正宗蘭州牛肉拉面」が正統派の「拉面」。 覚えておいて損は無い。 寅パパ