寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

星に願いを・・・

またまた上海レポートね。 (寅ちゃん許しておくれ・・・) 上海に限ったことではないが、 街の再開発は急ピッチで進んでいる。 社会主義だから「右向け右」の号令一発。 ファイト一発である(?)。 土地収用など朝飯前で、 簡単な事前通告と対象となる建物の壁に張り紙、 そして黒いペンキで「拆」の一文字。 「拆」は「壊す」の意味である。 伝家の宝刀とも言える一文字である。 ところがだ。 所々に、 「えっ、なんで残っているの?」ってなものを時々見かける。 道路の真ん中に大木が一本残っていることもある。 古い建物が一戸だけ残っている時もある。 どうも取捨選択をしているようだ。 上海のメインストリート南京路。 東端は外灘(バンド)だから、 今のところ再開発の可能性は低い。 ボク個人としては、外灘は残して欲しいと切に願う。 となると、西にシフトしていくしかない。 南京西路は高級デパート、 ショッピングモール、高級外資系ホテル等が点在し、 かなりハイソな感じがする。 まだまだ発展していくでしょう。 そんなところ延安中路1000番地に、 「文句あっか?」と鎮座するのが下の建物である。 【上海展覧館】 かなり大きい建物で、 お世辞にも展覧館としては使い難そうな建物である。 館内にはシャンデリアがぶら下がっている。 でも残っているのだ。 誰にも文句は言わせないらしい。 1904年に中ソ友好ビルとして改築されたもので、 塔の上には赤い星が1個ある。 とっても偉そうなのだ。 確かに歴史的建造物の一つと言えるでしょう。 でも、駐在中のボクの目下の興味は、 上海市の更なる発展の為に「これを壊すかどうか」、 この一点なのである。 ボクの願いは「残す」である。 寅パパ