寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

残渣

我が故郷の福島市は、何の怒りの声もあげず、

具体的な行動も起こさず、まるで他人事のようにしている。

史上最悪の自治体だ。

そんな中、

東京では決して大きく取り上げられないニュースがまた一つ。

市内北西部を流れるすりかみ川を水源にした

福島市飯坂町・すりかみ浄水場で、

水道水を作る際に出た不純物の残渣(ざんさ)から

放射性物質が検出されたのだという。

浄水場を管理・運営する福島地方水道用水供給企業団は、

昨日、検査機関による測定結果を公表した。

その数値は、1kg当たり20万ベクレルを超える

高濃度の放射性セシウムに加え、

放射性ヨウ素も確認されたんだそうな。

報道によれば、残渣は「浄水ケーキ」と呼ばれ、

水道水のもととなる原水に凝集剤などの薬品を注入し、

浄水処理過程で除去した小さなごみや砂などを脱水した固形物らしい。

測定した浄水ケーキは、今月12日に採取したもので、

放射性セシウムは1kg当たり23万9183ベクレル、

放射性ヨウ素は2万339ベクレルが検出されたんだそうな。

先日も書きましたが、

福島は下水道系統の残留放射性物質も極めて高いのが特徴。

今回上水道系統から同様の物質が確認されたことで、

ごく僅かな可能性ではあるが、

上水から下水まで、人間の体内を見事に経由して、

これらの放射性物質の一部は移動している、

そういう可能性も排除できないことになる。

このような状態が露呈しているのに、

福島市は何も声を上げないってどういうことだ!

アンビリーバボーだよ。

どう考えたって、

「比較的大きな自治体の住民は避難させたくない」

「小さな自治体なら、なんとか対応できるだろう」

という、至極お役所的な判断が働いているに違いない。

そんな自治体に住む人々は不幸である。

地元選出の国会議員もまた然り。声を上げる人間は居ない。

どうして国政調査権を行使して、徹底的に調べて、

今こそ地元住民(有権者)の不安を排除しようとしないんだ?

寅ちゃんは今日も美味しくその水を飲んでいるだろうよ。

寅パパ