寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

上海列車事故とリニア

皆さんは覚えているだろうか。

上海市の浦東新区で、

2006年8月11日午後2時40分(日本時間+1時間)頃、

浦東国際空港発の上海マグレブリニアモーターカー5両編成)が、

終着駅の竜陽路駅に到着する直前に、

その編成の車両1台から出火した事故である。

長竹にぶら下がって乗客が避難した事故だ。

「電磁鉄線から発火した」だとか、

或いは「バッテリーから出火した」などと、

いろいろな憶測が飛んだが、

未だに詳細な原因究明報告がなされていない。

世界で初めての営業運転を標榜して、

メンツ優先で運行を開始した上海マグレブ

その結果、不可解な事故を起こした上海マグレブ

今回の中国版新幹線の追突事故は、

このマグレブの事故を党中央が全く教訓にしていない表れである。

遡れば1988年の高知学芸高校の修学旅行一行が、

上海郊外で被害に遭った列車事故も、

その最終的な事故原因は発表されていない。

この年は、大規模な鉄道事故が3件連続して発生し、

140名が犠牲になっていた。

そのため、中国鉄道省大臣が更迭されていた。

結局のところ中国というお粗末な中進国は、

メンツ優先で虚勢を張り、

国威発揚中国共産党延命)のためのアドバルーンを上げ、

その結果例え重大事故を起こしても、

100人民元より軽い人権を使って有耶無耶にする。

高知学芸高校の犠牲者(死者28名負傷者36名)の関係者の方々、

その皆様の心中は察するに余りある。

中国共産党よ、一度で良いからまともな総括をしてみろ!

国家としてこんな基本的なこともできないのなら、

国際社会における発言など誰からも信用されないぞ。

寅パパ