寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

小狡いロシア

お疲れさまです。寅パパです。

その後、再度の診察で、抗炎症作用のお薬を変えてもらい、解熱剤も強めにしてもらった結果、腫れと痛みは最悪の月曜夜を100として10レベルに良化!昨夜は、久方ぶりにアイスノン無しで眠れました(笑)

さてさて。

ロシアによる実に身勝手な『平和維持を目的としたウクライナ東部親ロシア派独立国への軍事行動』

ウクライナ国家国民の無事を心から願い、『災難』に巻き込まれた方々のご冥福を祈ることしかできない。

今回の流れ、社会主義国の単純バカ共が、姑息な手段と戯けた大義名分のもとでシレっとやりそうなことで、特に驚くことではない。目前のドンパチも、不可避な一つの段階である。なにせ領土を掠め取ることがお家芸の国家だから…

このロシア、ソ連が崩壊したタイミングで『生かさぬよう殺さぬよう』の基本戦略でコントロールしておけば、こんなことにはならなかった。

ウクライナ全土を占領する考えなんぞあるわけがない。鼻から考えていない。あくまで『掠め取る』ことにある。

やり口も実に巧妙。

ウクライナの制空権行使に重要な拠点を叩き潰し、当座のリスクを排除し、ついでにウクライナ政権にインパクトを与えるような重要拠点に対する散発的な攻撃を適当に続けるだろう。これはNATOウクライナの関係にも亀裂を生じせしめる可能性を持つ。

マスコミは騒ぎ立て、国民は情報戦に翻弄される。さらに、多くの国民は西方に避難し、勝手に承認した2つの独立国に残りたい者だけは、自然に選別される。

今回残念だったことは、破壊対象エリア・拠点に至近のNATO軍が、地対空或いは艦対空ミサイルによる防衛を行使しなかった(できなかった)点にある。ウクライナ政権の落胆は甚だしく、NATOへの不満を増大させたに違いない。

さらに、小狡いロシアは『自ら勝手に振り上げた拳の落とし所』を模索するわけだが、それとて他国の力をお借りする腹づもりだ。実に狡猾である。

今回の軍事侵攻では、西側諸国の制裁は織り込み済みで、その中でロシアが撤収するキッカケとして最も体裁の良いものを選り好みしているのは間違いない。

それが国連安全保障理事会の可能性は高い。中国がチョロっと動き、黙りを決めこむインドも静かに手を挙げる形なら、ロシアも受け、限界を露呈している国連にも恩を売ることができるから…。但し、西側が乗る条件は『撤退』、この一点のみ。これが大切。あの2つのロシアによる独立承認国は『くれてやる』しかない。

その代わり、制裁は別次元で動かすべきだ。これが肝要なり。

今回の軍事侵攻に対する制裁は、先鋭的では無いものの、持続的且つ複合的多層的なものでなければならない。経済分野のみならず、スポーツ、文化、芸術等、あらゆる分野で長期的にジワジワと締め付けていく必要がある。そして、ロシア国民に途方もない空虚感を与え、代償の大きさを確実に実感せしめ、冷静に考える時間を与えるべく、全方位からの効果的なプロパガンダを徹底することである。

それはなぜか

何時の日か、再び自然崩壊するかもしれないから•・

寅パパ