寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

一般教育の必要性

久しぶりにUpします。

大相撲の若い序の口力士の死から、大相撲全体を巻き込む大問題になっていますね。亡くなった力士の冥福を心より願っています。

さて、相撲界というものは、これまで若い頃から入門してくる人が非常に多かったですね。何を隠そう、理事長も問題の親方も中学在学中に入門して、そのまま出世。現役引退後に親方となっています。

右も左も解らないまま入門し、そのまま大きくなって引退。体力・精神力は育っているかもしれませんが、知識力は偏っているか或いは育っていない可能性が多分にあります。これは普通の人生とは言えません。このことが、昨今の相撲協会の不祥事、そして世間から観て「首を傾げたくなる」ような事後対応に繋がっているのだと思います。

事実、当時、中学在学中に相撲部屋に入門し、学校に通いながら大相撲の土俵に上がる力士は北の湖のほかにも多くいたようですけど、義務教育課程で一般教育も受けないままに角界で活動を始めることは「社会通念上問題あり」と判断されました。その結果当時の文部省は「卒業後の入門」に関する通達を出しているほどです。つまり、この時点で、今の角界の問題が始まっていると言えます。

率直に言えば、協会側が引退後の生活・行動に必要な一般知識の教育を怠っているのが、諸悪の根源であると言わざるを得ません。今回の文科省の注意だって、普通ならば容易に考えられる5項目であり、わざわざ呼び出すほどのものでは無いのです。マスコミが「異例だ」と報道しますが、実のところは、協会側がいたって普通のことが考えられなかったと言うのが真相であり、つまりは引退後の「知識」「教養」の限界を露呈していると言えます。

特に、中学卒ということを否定する意図は全く無く、学歴優先社会が良いとは決して思いません。でも、一般教養は必要なんじゃないでしょうかねぇ。

寅パパ