MD-82
スペインの航空機墜落事故を知り、複雑な思いが込み上げてきた。
海外、特にアジアや中国方面の出張に頻繁に出かける寅パパ。数多くの航空機にお世話になっている。MD-82もその中の代表的な一機である。
CAAC(中国民用航空)を地域毎に解体し、それぞれに航空会社を設立した中国航空業界大改革の中で、瀋陽総局系列として設立された北方航空(CJ)が採用していたのがMD-82だった。実に懐かしい。
この機材、地方の空港に到着すると、機体後部の階段で出入りする貴重な体験を得られたものだ。
だが今思うと、この機材は曰く付きだったと言える。落ち易い因縁を持っているという点があるからだ。
なぜか?
今でこそ、100ml以上の液体の機内持ち込みを厳しく制限しているが、その制限を厳しくするキッカケとなった事件を巻き起こしたのは、まさしくMD-82の北方航空6136便、北京発大連行だったからである。
こんなこと誰も覚えていないであろう。たった一人の身勝手な保険金目的の自殺が、多くの命を大連で奪った事故(事件)である。
だから、寅パパが中国に駐在中は、日本からの出張者が国内線を利用する際には、可能な限り安全な機材を推薦した。なぜなら因縁は纏わり付き離れず、知っているものが努めて避けることが必要だからである。それは最低限の危機管理なのだ。
成田の航空機運行情報を見て欲しい。必ず使用機材が何か示されている。これは万国共通だ。
どうしてだろう???
答えは簡単。
機材を選ぶ利用者がいるからである。
ただ昔話を紹介するために、今日は書いた。
寅パパ