寅次郎の喜怒哀楽    寅パパの多事争論 Ver.2

国際政治専攻の寅パパが、ん?と思ったら書いています!

説諭

今日、裁判員制度で初めての死刑判決が出た。

主文を後回しにして、

「死刑」言い渡しを十分漂わせた上で、

裁判官は説諭という形で「異例の」控訴を進めたという。

情報のリークを恐れただろう裁判員6名の中で、

記者会見に応じたのはたった1名。

それだけ討議は異様なものだったのだろう。

恐らくは、

裁判員と裁判官の判断が分かれたのだろう。

会見に応じた裁判員も、控訴を薦める裁判官に好意的だ。

でも、寅パパは納得がいかない。

今回のような説諭を通じて、

その目的が、

裁判員心理的負担を軽減することなのであれば、

裁判員制度そのものの存在が脅かされかねない。

「涙」をコメントに残していることは、

裁判員制度の難しさを物語る。

裁判員は、

罪状・物証・立証・証言を冷静に客観的に分析し、

その量刑を判断することが求められる。

そこに私情を差し挟んではならない。

涙なんぞ論外である。

平和ボケの日本人には無理なのか・・・。

だが、この制度は総論で可とできるものであり、

必ずや昇華させるべきである。

寅パパとしては、次の2点を整えて欲しいと思う。

1)「仮釈放無しの無期懲役」という刑罰設定

2)柔軟な裁判員入れ替え制度

3)裁判員に対するケアシステムの確立

でもなぁ・・・

新橋の耳かきマッサージの事案と何が違うのか・・・。

裁判員の受け止め方だけが違うのか?

検察官の訴え方が乏しいのか?

遺族の訴えが足りないのか?

裁判官が甘いのか?

ここはひとつ国民全員がしっかりと受け止め、

冷静に考え、今後の裁判員制度に繋げるべきである。

そうでなくては、被害者は浮かばれない。

寅パパ